田中圭と○○を食べながら読みたい「第三の時効」横山秀夫

第三の時効 書評レビュー
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読書音痴
読書音痴

読書しなきゃってわかるけど、何読んだらいいの〜?

読書は大事。そんなことわかってるけど、世の中本が多すぎる。

なので活字が苦手な人が読めた本の紹介です。

今回は警察小説の短編集「第三の時効」です。短編集なので1話が短く、読みやすいです。

このレビューを書いた人

まゆげくん(つみきの夫)…マンガとゲームと映画が大好き。
文字だけの本は読めない。
でも「本も読んだほうがいいかな…?」と頑張って読み始めている。

本が読めない人でも面白かった小説の紹介です。この本をきっかけに小説を読むようになりました。

以下も合わせて紹介しています。

読みたくなる!
  • 登場人物を俳優さんに当てはめて紹介
  • 森刑事…田中圭 
  • 楠見班長…堤真一 
  • ゆき絵…鈴木京香 
  • 秋子(森の想い人)…木村多江
  • 1班朽木班長…寺島進
  • 3班村瀬班長…哀川翔
  • 捜査一課長…杉本哲太
  • 本にぴったりなおやつを紹介

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では以下まゆげくんのレビューをどうぞ!

警察小説の大家、横山秀夫

こんにちわ、まゆげです。

警察は人気ジャンルのひとつです。映画やドラマにも数多くの作品があり、ぼくも大好きです。

けれど警察小説はものによっては、専門用語や刑事手続きについて適当に書いているように感じるものもあり、読んでいてシラけます。

その点、横山秀夫氏の作品は用語や法律はもちろん、実務に則った刑事手続きで書かれています。

さらに警察組織内部のしがらみなどもリアルに描写されていて、警察官からも人気!と警察官の友人が言っていました。(田舎は公務員が多い)

読んでいても「これは事実なんじゃないか!?」と思うくらい真に迫っています。

横山秀夫氏といえば、警察小説で有名なミステリー作家です。

かつては群馬県の新聞社で警察番の記者をしていました。その経験から書かれているのでリアリティと重厚感にあふれていて、登場人物の人間関係も深く魅力的です。

氏の数ある名作の中で紹介したいのが、この『第三の時効』です。

「第三の時効」

殺人事件の時効成立目前。現場の刑事にも知らされず、巧妙に仕組まれていた「第三の時効」とはいったい何か!?刑事たちの生々しい葛藤と、逮捕への執念を鋭くえぐる表題作ほか、全六篇の連作短篇集。本格ミステリにして警察小説の最高峰との呼び声も高い本作を貫くのは、硬質なエレガンス。圧倒的な破壊力で、あぶり出されるのは、男たちの矜持だ—。大人気、F県警強行犯シリーズ第一弾。

「BOOK」データベースの商品解説

第16回山本周五郎賞候補作。04年「このミステリーがすごい!」第4位。

15年前に発生した「タクシー運転手殺人事件」から物語は始まります。

逃亡中の犯人は被害者の妻と、ある大きな繋がりがありました。

警察は犯人が時効成立の時期を勘違いして、時効前に(時効が成立しているから逮捕されないと思い込んで)被害者の妻に接触を図ることを予想します。刑事たちは犯人が姿を現す時が最後の逮捕のチャンスであると考え、被害者宅にて待ち構えます。

捜査を指揮するのは、公安あがりで何を考えているかわからず、浮いた存在の捜査一課強行2班楠見班長。そこに1班からの応援で指揮下に入る、純情な中堅刑事の森。

刑事の監視下に置かれる被害者の妻・ゆき絵と、その娘・ありさ。登場人物たちのあらゆる思惑の中で犯人は姿を現すのか?そして最後に明らかになる真実とは。

「第三の時効」は全6編の短編集。表題作は2番目に掲載されています。6編通して同じ舞台の物語で、F県強行犯シリーズと言われています。

短編ゆえにテンポよくストーリーが進み、それでいて一話一話が読みごたえがあります。

表題作の「第三の時効」が一番面白いです。熱血漢の森と、冷血な楠見の対照的な人物のやりとりはドキドキします。さらに犯人逮捕なるか!?という、時効を巡る展開にはずっとハラハラです。

クライマックスはとてつもない衝撃!はじめて読んだときには口が開きっぱなしでした。結末が分かっていても、何度でも読みたくなる面白さです。

氏の作品は専門用語が出ても難しい感じがなく、読みやすいです。難しい言い回しを使わなくても、人物描写のうまさで設定に厚みを持たせて、説得力が生まれています。

ぼくも最初は小説(というか活字)を読むのが苦手でしたが、横山氏の作品を最後まで楽しく読めたことが自信となり、小説を読むようになったという背景があるくらいです。

警察小説は重くて堅そうと思っている人がいましたら、横山秀夫作品を読んでみてください。

登場人物は田中圭で

小説を読むときは、映像を頭に思い浮かべながら読みます。文章だけ追っても脳が理解できないので、人物やシーンをイメージすることで臨場感を出します。

頭の中で映画を作るようなもので、そのために必要なのが配役です。自分の好きな俳優を登場人物に当てはめます。

「ぼくがかんがえたさいきょうの実写化キャスト」をやるのです。

登場人物の雰囲気から俳優さんを当てはめていくのですが、これが最後までイメージ通りで終われたらガッツポーズ!
というわけで、以下、勝手にキャスティングしたものです。(あくまで個人の妄想です)

森刑事…田中圭 
楠見班長…堤真一 
ゆき絵…鈴木京香 
秋子(森の想い人)…木村多江
1班朽木班長…寺島進
3班村瀬班長…哀川翔
捜査一課長…杉本哲太
 などなど

配役を一人思いつくと、なんとなく他の配役も決まることもありますが、今回は班長3人は自分ではぴったりだと思います。

配役がベテランばかりなのは、初めて読んだのが何年も前からです。(森刑事は最近田中圭さんにアップデートされました)
ぜひこの俳優さんたちのイメージで読んでみてください。

※ドラマ化もしていて、そちらとは全くキャスティングが違います。

読書のおともに○○

読書のおともに、おすすめおやつを紹介します。
本を読みながら、その世界にハマるのにちょうどいいおやつです。(個人の好みです)
今回ぴったりのおやつは・・・

『あんぱん』

作中では張り込みシーンが描かれています。

硬派な刑事ドラマの張り込みシーンといえば、あんぱんと牛乳。作品の世界観にも合います。何より目が離せない展開には手掴みで食べられるあんぱんが一番!

読書は疲れるので、糖分も補給できて一石二鳥です。

あえてのベタなチョイスで自分も刑事気分になって、小説の世界に入り込みましょう。ちなみに作中では誰一人あんぱんを食べていません。

他のおすすめ作品

もしもこの『第三の時効』を読んで楽しめたら、他の横山秀夫作品もおすすめです。

ドラマ化映画化もされたビッグタイトルの『64ロクヨン』もおすすめですが、同じ短編の「動機」がおすすめです。これも読みやすくて、ラストにあっと言わされる面白い作品です。

おしまい。

まゆげくんの映画レビューはこちらでもどうぞ→  のんびり!日常の体験感想録

横山秀夫の著作

※ここからはつみきです。

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「64ロクヨン」これはもう…すごい小説です。映画化もされていますが、最初の映像化はNHKです。まゆげくんはそちらがお気に入りです。主演はピエール瀧さん。

NHK版↓

こちらは映画版↓

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他にも

「クライマーズ・ハイ」

「顔 FACE」

「半落ち」

映画やドラマにもなった作品がズラり。映像化しやすいってことは読みやすいということでもあります。

面白いかどうかは個人の趣味も大きく関係します。でも、全然本を読まなかったまゆげくんが、小説を読めるようになったきっかけの本です。読みやすさも内容の面白さもピカイチです。過度の期待は禁物ですが、参考にしてみてください。

ちなみに、つみき(私)…活字中毒。映画やラジオなどの動画・音声が苦手。夫とは正反対の私も読みましたが、横山先生の本はどれもハズレなしです。

【関連記事】Kindleでグッと読書量が増えました。

良い明日を〜!

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