細野晴臣「夢十夜」/文章、それは推しの選んだ言葉の塊

スポンサーリンク

※記事内にアフィリエイト広告を利用しています

ヲタク

推しの本をてにいれたぞ!!

どこがじゃなくて、ふつーに、推しの全部が、す・き!(永野風)

遅ればせながらついに手に入れました「夢十夜」!!!
つみきふみ(@kado_itai)です!テンション高いです。

あ、夏目漱石じゃなくて細野晴臣氏の方です。

 

書いていること
  • 「夢十夜」の紹介
  • 作品の感想
書いた人
  • ナイツが好き
  • 本(読書)が好き
  • HSP
  • ヲタク特有の振り切った感情

  

 

夢十夜って?

元は「ほぼ日刊イトイ新聞」にて連載された細野晴臣のエッセイです。

詳しくはこちら→「夢、それはドリーム…細野晴臣夢日記」

(私は楽天ポイントの期限が近かったので楽天で買いました。ステッカーかわいい)

以下角川のHPより抜粋(マーカーはつみき)

 2006年7月~2007年3月、WEBメディア「ほぼ日刊イトイ新聞」に掲載された人気連載・細野晴臣の「夢、それはドリーム 細野夢日記」がついに書籍化決定。

まるで「細野晴臣の脳内」を旅しているような気分にさせられる当時掲載された「ジャイロスコープ」「スノーボール」「バスタブの怪」「ピラミッド」「ユーモレスク」「聖者の行進」「超次元セグウェイ」「半島の兄弟」「無理解」……などの37篇の夢。

この中から10篇の夢を元に、芥川賞作家・朝吹真理子、作家・俳優等でマルチな才能を持つリリー・フランキー、そしてYMOマニアであるナイツの塙宣之の3著者が短編小説化

細野晴臣×3つの才能がコラボした異色の短編小説集。

また、当時「ほぼ日刊イトイ新聞」で連載されていた「細野晴臣 夢日記」全37話も収録。「細野晴臣の夢」を元に各才能がどんな「新しい夢」を紡いでいくのか楽しみにしてほしい。

KADOKAWA

細野晴臣さんが実際に見た夢を寝起きにすぐメモして(!)書かれたという夢の話です。

その夢を元にそれぞれが小説などを書かれたという、夢のコラボです。夢だけに!(どやぁ…)

動揺しすぎて文章がおかしくなっています。

一日千秋の想いでついに手に入れてしまった…! 動揺している

とある話の1行目だけをもう見て狂喜

ドキドキしてすぐには読めないけど、対応している話だけは印をつけておいた

どの順で読むか悩むのも楽しい 迷う時間だけでずっと楽しめる 興奮している(2回目)

つみきふみのツイート

「興奮している」は2回使っていないよ…!ほぼ日だけにおちつけ(という明石家さんまさん由来のグッズがあるのです)

 

まず短編を読んで夢日記で答え合わせをするか、夢日記で予習してから短編を読むか。

(短編を)読んでから読むか、はたまた(エッセイを)読んでから読むか。この迷う時間も楽しい!

本の構成

四六判の212P です。3人の短編が順に並んでいます。

朝吹真理子

朝吹真理子
  • 幽霊ってね、さかさまに、でてくるのよ
  • 五右衛門の素揚げ
  • セグウェイはかわいい男

対応する夢日記は以下です。

  • タヌキの神様
  • 揚物合戦
  • 見知らぬ街 超次元セグウェイ

 

リリー・フランキー

リリー・フランキー
  • ヘケト
  • トランスフォーマー
  • 起きたきり老人

対応する夢日記は以下です。

  • あま噛み蛙
  • 人間自動車
  • 環境薬

 

塙宣之(ナイツ)

塙宣之
  • PLAYBALL
  • うるせえ!くそジジイ!
  • さとう龍平

対応する夢日記は以下です。

  • エロ本
  • 免許皆伝
  • 沖縄民謡歌手

 

そして後半に夢日記37篇がすべて収録されています。イラストと本人の解説つき。

塙さんの作品感想

後日UP予定です。

→読んだんですけど…なんて言葉にしていいかずっと考えています。

3作品とも作風を変えていて、まずそれがすごい。そして全部「自分事」な感じがしました。塙さんの一部が、全編すべてに少しずつ入っているというか。ある種全て自伝的というか。

 

1つ目は短編で、星新一氏を彷彿とさせるお話です。

ダークというか、「それはハッピーエンドなのか?」と考えちゃうような終わり方です。そこが星新一氏っぽいなーと感じました。

普通に考えたらバッドエンドなんだろうけど、本人は幸せそうだからいいのかな…?みたいな。私自身はかなりグサリと刺さりました。きつい。

心理学でいう「昇華」にあたる展開からの落とすっていう…ぜひ読んでいただきたいです。モテなさを昇華させたのがナイツですもんね…!

主人公の名前が分かる人にはわかるアウトさ(笑)

 

2つ目はこれはもうほぼ自伝!ナイツファンならよく知ってるエピソードだと思います。

塙さんの芸人としての想いが詰まっている気がして泣きました。将来のナイツが楽しみで、これからも追いかけていきたい…!と思わせてくれるお話です。

 

3つ目は塙さんの真骨頂でしょう。もうずっと声出して笑いました。さとう龍平さんの歌が聴きたい!!

 

1つ目が過去、2つ目が未来、3つ目が現在。そんな気がしました。

 

短編集としての出来といったら、そりゃ他のお二人の方が完成度はすごくてさすがなんですけど(特にリリー・フランキー氏の「環境薬」はさすがです。このまま「世にも奇妙な物語」の原作になりそう)、そういうことじゃないんだ。

塙さんが考えた話を、塙さんが選んだ言葉を、並べて文章にしたのが尊いんだ。

文章、それは推しの選んだ言葉の塊

推しが例えば歌手なら歌、ダンサーなら動き、モデルならそのビジュアル。

対象によって注目するポイントは変わります。

でも人間が対象ならば、ジャンルは違えどその人の考え、動き、言葉は気になるのではないでしょうか。

そして私の推しは漫才師、ナイツ。

言葉を生業にされている方たちです。そして漫才を作っている塙宣之氏が書いた文章、しかも創作が読めるとあって夢のようです。いや夢です。

インタビュー形式やライターさんが編集した本はあれど塙さんがこんなふうに全て創作したものは初めてかもしれません。ブログはされているけど「創作」っていうところが今回の垂涎ポイントです。

つみきでした。

よい明日を〜!

コメント